「ドローンセキュリティガイド」公開 ~ドローン業務活用におけるセキュリティ指標策定~

一般社団法人セキュアドローン協議会

 一般社団法人セキュアドローン協議会(東京都港区、会長:春原 久徳)は、「ドローンセキュリティガイド」(以下、本セキュリティガイド)を2018年3月20日より公開しました。

<本セキュリティガイド策定の背景>

 昨今、ドローンの業務活用が進むなか、墜落などの事件・事故の増大が危惧されています。セキュアドローン協議会は、会員企業各社の先端ドローン技術、セキュリティ技術、IoT関連技術といったICT関連技術や経験、知見を生かし、ドローンの安心・安全な操作環境を確立するための指標となる本セキュリティガイドを策定しました。

 産業用ドローンを安全に利用するには、取得したデータの保護や安全な通信手段の確立など、各種のセキュリティ対策が必要になると考えています。
本セキュリティガイドが提唱しているドローンを取り巻くセキュリティ対策は、今後も新たな脅威や危険性が発見されるたびに、更新され考慮しなければならない項目や対策を追加していく予定です。
今後もドローンの飛行性能が向上し、取得できる画像や各種のセンシングデータの精度が向上すればするほど、セキュリティの脅威も増していきます。安全で信頼できる空の産業革命を推進していくためには、ドローンの飛行技術に対する技術革新に加えて、セキュアにドローンを飛行、運用しデータを活用するためのセキュリティ対策も、更に重要性を増していくことは間違いないと考えています。

<本セキュリティガイドの概要>

本セキュリティガイドの策定を通して、信頼できるドローンの安心安全な操作環境とデータ送信環境を確立していくための指標を提言しています。
産業用途にドローンが普及していくためには、情報処理においてこれまで配慮されてきた情報セキュリティ対策や、最新のIoT関連のセキュリティ技術との連携が重要になり、ドローンにおけるセキュリティリスク、操縦者・管理者および機体の認証、データセキュリティや業務利用における注意点などの指標を記述しています。

<本セキュリティガイドの特徴>

ドローンのセキュリティリスク分析 ドローンにおいて対処すべき情報セキュリティリスクの特性について解説
ドローンの操縦者・管理者/機体の認証 ドローンを安全に飛行させるための機体や操縦者、管理者などの認証について解説
データセキュリティ ドローンで取り扱うデータに関するセキュリティ対策について解説
業務運用に関する注意点 ドローンを業務で取り扱う上での各種の注意点について解説

『ドローンセキュリティガイド(第1版)』

【セキュアドローン協議会について】

2015年6月 に任意団体として、2016年4月に法人化されたセキュアドローン協議会は、IT企業が中心となり、ドローン(無人航空機)の安心安全な操作環境とセキュアな業務活用に向け設立されました。参加各社が持つ、先端ドローン技術、セキュリティ技術、IoT クラウド/ 組込ソフトウェア関連技術、エネルギー管理システムといったICT 関連技術の知見と経験を活かし、ドローンの安心安全な操作環境およびデータ送信環境を確立し活用することを目的として、様々な活動を行っています。

【本リリースに関するお問い合わせ】
一般社団法人セキュアドローン協議会 事務局(サイバートラスト株式会社内)
担当:田上